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堀川 <川筋の思い、一つに!!> [川]

                         夕日を浴びた笹尾川畔の菜の花:撮影L.T.2007年3月

菜の花が盛りを迎えた去る3月18日、「ホタル舞う、堀川再生に向けた講演会&討論会」が開催されました!! 堀川の沿い、緑豊かな折尾高校の体育館の約半分を埋めた参加者の熱心な意見交換と、識者・行政の方々からの「前向き」な取り組み姿勢に、希望を新たにする事が出来ました。

しかし、堀川は、思ったより危機に瀕しています。それは、遠賀川から洞海湾に至る三里12キロの工程が如何に複雑で、高い技術力を必要としたかということなのです。 私たちの祖先は、遠賀川の水量の季節変動、複雑な地形・水系を目の前にして、あらゆる知恵と技術を駆使して、しかも文字通り血と汗の結晶のような作品を184年もかけてつくり、その後も大切に維持してきました。それは微妙な計算とバランスの上に成り立つ、とてもデリケートな水流を持つ運河だったのです。いま、その堀川が元の姿に戻れるか、単なる排水溝となり忘れ去られて行くかの岐路にあります。

この上下の写真は「笹尾川」の現在です。(撮影L.T.2007年3月)寿命の唐戸から取り入れられた遠賀川の水は、一旦この笹尾川に合流します。ここはいま、「水辺の楽校」として、地域の人たちによって整備され、親しまれています。この風景は、自然に見えて、実はこの川を愛する人たちの手によって創られ、育まれているのです。そして、川は次の世代の子供たちを育んでくれるでしょう。 まだ、「あっかん」やら、ふな、びきたん、かめ、どじょう、そんなんおるんですかね!? 笹尾川の地元の方、教えて下さい。

さて、ここからがいけません。この比較的綺麗な流れは、かつて黒川を介して中間唐戸でまた堀川に合流し、豊かな水流を車返し・折尾方面へ供給していました。それが、曲川「改修」ということで分断され、先人の知恵と技術の結晶であった堀川ではなくなっているのです。堀川を分断しただけではなく、私たちと祖先をつなぐ歴史や技術の伝承、川筋の文化を「分断」している と言わざるを得ません。

一旦中間を過ぎ、車返し方面に向かうとこのような「排水路」と化してしまった、堀川(新々堀川)のむざんな姿が痛々しく、たった1・2キロの間になぜこのようになるのかと、悲しさを通り過ぎて、あきれ果ててしまいます。これでいいのでしょうか?この原因は明らかに、あの曲川での堰き止めによるものです。 まず、「物理的」には水量を増すこと、そして、その水は「歴史的」には、曲川の汚れた水ではなく、笹尾川からの綺麗な水であるべきだと思います。この現状はもはや、特定の誰かの責任ではありません、われわれ川筋人すべての責任なのです。

以前お伝えしたように、中間の唐戸を過ぎ、すこし下流に来たところで、堀川は分断されました。曲川との交差が必要となって「伏せ越し」というすばらしい技術で、川を立体交差させたところです。分断されただけではなく、伏せ越しも潰され、曲川の水を少量、ポンプアップしているそうです。 上の写真は、討論会で、そのことを発表される県の土木事務所の課長さんです。この後の討論会で、堀川をつなげる約束をしてくださり、参加者全員が拍手を持って、その前向きな姿勢を称えました。19年度で笹尾川からの水流の復元を予算化していただけるということです。うれしいですね!

↑この写真は、笹尾川の水がせき止められ、堀川と繋がっていない様子を写したスライドです。この部分を復元すれば、堀川に豊かな水流が戻るのです。みなさん楽しみですね!早く観たいものです。この講演会&討論会を開催されるに当たってご尽力なさった、I先生をはじめ、折尾高校の方々には本当に頭が下がります。同校では、早くから堀川の再生・清掃・復元に取り組まれ、昨年秋「きらり、発見!堀川ものがたり館」を開館されました。討論会は、この開館を記念して催されたのです。同校ボランティア部の生徒さんの発表では、堀川清掃の翌朝、登校途中の堀川に新しいごみを発見し、非常にショックだった、ということも伝えられました。これでは、次世代を育むどころか、すさんだ心を育てているようなものです。

車返しの切り抜きは、昔を偲ぶノミの後  幾十万の人の汗 悲願は叶う二百年

遠賀川より洞海へ 流れ豊かに黄金秋  上り下りのひらた舟 三里棹差し肩で曳く

堀川守る幾百年 伝統継いで今もなお  村人集う秋祭り 豊作祝う十六村

幸せ運んだ堀川の 昔の姿今いづこ  歴史を学ぶわらべ達 訪ねる人の足しげし

                        「ほり川のうた」 作詞・作曲 石塚章氏(河守神社氏子総代)

 

私たちはまだ、このように美しいふるさとの景色を共有しています。それは気をつけていないと、いつのまにか消え失せてゆくようなデリケートなものです。文化や伝統とは、過去のものではなく、「新たに紡いで次代に伝えて行くもの」なのではないでしょうか。


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コメント 18

北田 宏子

 ふるさとを愛する人の心意気が良く伝わってきました。
川筋と言う言葉にあまりいい印象を感じていなかったのですが、こんなに美しい風景と川を愛する人たちの温もりが、これまでの私の間違った偏見を
払拭させてくれました。ふるさとが何処なのか、限定できない根無し草の私にとっては、とても羨ましく感じました。是非、この目で見に行きたいとも思いました。
by 北田 宏子 (2007-04-04 10:56) 

風来坊

菜の花が咲き乱れる河の、なんとのどかなこと。
なんとも言えぬ暖かみ。
残したいですね。守りたいですね。
by 風来坊 (2007-04-04 12:15) 

赤か毛

北田宏子様、ようこそ!洞海湾通信へいらっしゃいました。
そして暖かいコメント有り難うございます。
機会がありましたら、是非ご一緒して案内差し上げます。
「川筋」の高校を卒業した、悪そう連中もいい大人になり
分別もできましたので、怖がらずにお知らせ下さい。
全員で堀川をくまなくご案内し、河守神社や伊豆神社の
珍しい逆立ち狛犬にもお目にかけますので、楽しみにしていて下さい。
岡松道雄@赤か毛
by 赤か毛 (2007-04-04 12:49) 

赤か毛

風来坊さん!ほんとですねー。
このままだと、堀川はただの「排水路」のままで、そのうち
折尾駅の再開発に伴って、下手をすると「暗渠」になり
本当の下水道になってしまうかも知れません。
なんとしても、そのようなことは避けたいですね。
できれば、堀川全体が、笹尾川のように愛され、はぐくまれて
次の世代を豊かに育んでくれるような川に、と思います。
by 赤か毛 (2007-04-04 12:52) 

元悪そう

赤か毛さんが申すまでもなく、北田宏子様がお越しの際は、元悪
そうを代表して、私が川筋を案内させていただきます。
遠賀川の土手を木屋瀬の大銀杏から始め、寿命の唐戸から堀川、
笹尾川、中間の唐戸、新々堀川、河守神社と通り、折尾駅から
金山川、洞海湾、若戸大橋へと向かう、堀川散策フルコースで、
川筋を満喫して頂きたいと願っています。
また、伊豆神社の逆立ち○出し狛犬などのオプションもふんだん
にご用意いたします。

ただ、真夏の洞海湾クルージングだけは、コースに入れたくない
と思っています。

一日も早いお越しを、心からお待ちしています。
by 元悪そう (2007-04-05 23:34) 

こんばんは。
すごく、勉強になる記事でした。
いままで、遠賀川の事をそんな目で
見たことがなかったのが、正直なところ。
もっと、身近な川に目を向けなければいけませんね。
大切なものをなくしていってる。。。。。
by (2007-04-05 23:39) 

赤か毛

元悪そうさん!「堀川散策フルコース」ぜひ実現しましょう!
そうすれば、過去の悪行の数々は免除されると聞きました(^o^;
そのときは私も参加させて下さいm(_._)m
宜しくお願いします。
by 赤か毛 (2007-04-06 12:44) 

赤か毛

jallさん!嬉しいコメント有り難うございます。
それから、nice!まで頂き、重ねてお礼申し上げますm(_._)m
このように、一人でも多くの方に、身近な街の良さに目を
向けていただけることが、このブログの目的であり
最大の喜びです。
今後とも宜しくお願いいたします。
by 赤か毛 (2007-04-06 12:54) 

元悪そう

そうですか!
「堀川散策フルコース」で昔の悪行の数々が償われるとあっては、
いつか必ず実現・成功させなければいけませんね!

赤か毛さん、今度の帰省の際に下見と練習しましょうか?
by 元悪そう (2007-04-06 22:50) 

赤か毛

元悪そうさん、是非お願いいたします。
生徒手帳とパトロール隊員証を携帯せんといけんですね。
帰省が待ち遠しいです。
by 赤か毛 (2007-04-06 23:10) 

薩摩飛脚

今日、金山川に行ってきました。
桜は最早散り始め、チューリップも満開でした。
両方楽しめるのは明日が最後かもしれません。
by 薩摩飛脚 (2007-04-07 21:59) 

茶色で多か毛

県の予算が通るといいですね。
草の根のひとりとして願います。
飛脚さん、旧道沿いのTさんのお店の周りで、毎週第2、第4火曜朝9:00
から手作りのお惣菜や地元の農産物、乾物などの朝市が開かれています
ついでのときに一度のぞいてみてくださいね。
by 茶色で多か毛 (2007-04-07 23:48) 

薩摩飛脚

茶色で多か毛さん、貴重な情報ありがとうございました。
毎月、第2、第4火曜日ですね。
飛脚は宵っ張りで朝が弱いのですが、今度覗いてみます。
市がお昼位まで開いていると嬉しいのですが...

しかし、春から初夏の金山川は、ほんと心地いいですよね。
ヤッホーって叫んだらアッホーってこだましてきそうですし...
by 薩摩飛脚 (2007-04-08 00:34) 

赤か毛

薩摩飛脚さん、金山川行かれたんですか!?
桜とチューリップ、同時に楽しめるのは、ほんとに春爛漫
っち感じしますよね!
今日は天気も良いので賑わうかもしれませんね!?
by 赤か毛 (2007-04-08 09:35) 

赤か毛

茶色で多か毛さん、そういえば朝市、私の父がよく
お世話になったようです。
一度行ってみたいと思います。

ヤッホーで思い出しましたが、金山川の上流にはほんとに
金山があったそうですね!!
これも、堀川同様、黒田長政公が開発されたそうです。
今はどうなっとんでしょうね!?
by 赤か毛 (2007-04-08 09:53) 

赤か毛

追記:洞海湾通信専属レポーターより、上記金山に関する
情報が送られてきましたので、お知らせします。
http://members2.jcom.home.ne.jp/yamahitosuji/wagamachi/sub12_3.htm
実在したようですね!
まだ、金鉱はあるんでしょうか!!??
by 赤か毛 (2007-04-08 23:18) 

keykun

景観以前の生活の背景に、築いた歴史があるのですね。^^
復元される事は悦ばしい事です。 ^^
by keykun (2007-04-20 14:09) 

赤か毛

keykunさん!ようこそ洞海湾通信へいらっしゃいました。
コメント有難うございます。
景観は、今目に見える物理的なものと、歴史的な景観と
うまく融合しながら、未来が築けるといいですね。
by 赤か毛 (2007-04-21 00:09) 

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